いりことにぼしを食べて身長が伸びるのか?

いりことにぼしを食べて身長が伸びるのか?

昔から「親が選ぶ子供のオヤツ」の代表は、にぼしやいりこです。
子供にとっては、おやつがにぼしやいりこなのはいい迷惑ですが、最近は無塩の食用ソフトにぼしが販売され、ずいぶんと食べやすくなりました。
特に、関西では「いりこだし」がよく使われます。関西生まれなら、いりこの頭や内蔵を取る手伝いをさせられた経験があるのではないでしょうか。
関西ではいりこやにぼしをダシだけでなく、味噌汁の具材として入れる家庭もあります。

 

いりこ・にぼしといえば、「背が伸びる食品」の代表と言われています。本当に、にぼしやいりこで身長は伸びるのでしょうか?

 

いりこやにぼしの栄養素

「いりこ」「にぼし」の違いは何か?と疑問に思う方も多いでしょう。実はいりこやにぼしもどちらも同じもので、地方で呼び名が違うだけです。
カタクチイワシなどを塩水で煮て、乾燥させて作ります。
主に東日本では「にぼし」、西日本では「いりこ」と呼びます。四国、香川県の讃岐うどんのダシは基本的に「いりこだし」です。
現在のスタイルのいりこは、18世紀ごろに瀬戸内海で作られたのが始めと言われ、明治以降に全国各地で盛んに作られるようになりました。主にいりこは西日本で、ダシとして重宝されています。

 

にぼしは「煮干し」と書くように、小魚を軽く煮て乾燥させたもの。いりこは「煎り煮干し」が語源と言われています。
いりこは、カタクチイワシの煮干しがもっとも有名ですが、アジやアゴ(トビウオ)、タチ、エソ、カマスなど様々な魚から作られます。ここでは、一般的なカタクチイワシのいりこ(にぼし)について説明します。

 

いりこ・にぼしの栄養素と身長アップ

いりこやにぼしには、豊富なカルシウムが含まれています。カルシウムは骨を頑丈にする大事な栄養素。カルシウムがなければ、骨がスカスカになり骨折しやすくなります。

 

にぼしの主な栄養素は、以下の通りです。(100gあたり)
タンパク質 6,900mg
カルシウム 2,200mg
ビタミンD 720IU
鉄分 18mg
タウリン 500mg
DHA 0.42mg
EPA 0.26mg
この他ににぼしには、リン、硫黄、マグネシウム、亜鉛、マンガンなど各種ミネラルが含まれています。

 

にぼしはタンパク質が豊富で、骨の土台を築くのに役立ちます。
骨はカルシウムで強化されますが、伸びる土台はタンパク質です。成長期に成長ホルモンが骨に作用し、骨端線で盛んにタンパク質の土台が作られます。この骨端線が伸びることで骨が成長し、背が伸びます。

 

にぼしは、カルシウムの数値も非常に高いのが特徴です。
ここで注目したいのは、にぼしに含まれるビタミンDです。カルシウムは体内に取り込みにくいミネラルですが、ビタミンDと結びつくことで吸収しやすくします。
ビタミンDは天日乾燥させたにぼし・いりこに豊富に含まれています。最近はほとんど機械乾燥ですが、購入したにぼし・いりこをそのまま天日乾燥させても、ビタミンDを生成できると言われています。

 

これだけ見ると、いりこやにぼしは背を伸ばす万能薬のように見えます。しかし、実はいりこやにぼしを食べるだけでは身長アップが約束されたわけではありません。
にぼし・いりこはビタミンD以外のビタミン類がほとんど含まれていません。(酸化防止のため、ビタミンEを添加したものもあります)
ビタミンD以外のビタミン類が含まれていないままではタンパク質を吸収しづらいのです。
どれだけにぼしやいりこを食べても、吸収できなければ栄養になりません。いりことにぼしは、カルシウムの吸収という点では優れていますが、タンパク質を吸収するには力不足です。
にぼし・いりこを食べても、それだけでは身長を伸ばすとは限りません。

 

いりことにぼしを1日にどれくらい食べるといいのか?

いりこ・にぼしは非常にカルシウムが豊富です。一般的な食用いりこなら、10匹も食べれば1日に必要なカルシウムを十分に摂取できます。
出来れば、無塩のソフトいりこを選びましょう。無塩のソフトいりこは、関西なら一般的に市販されていますが、販売していない場合は通販でも簡単に手に入ります。
だし用にぼし・いりこは塩分が強く、固いのであまりお勧めできません。よほど毎日運動して汗をたくさん流す子でない限り、塩分過多になります。

 

にぼし・いりこはあまり子供が好まない食品ですが、食べたがらない時は小さないりこ、ちりめんじゃこがお勧めです。(釜揚げしらすでも可)
にぼしとちりめんじゃこはサイズが異なるだけで、原料も作り方も同じです。ちりめんじゃこは食べやすく、ごはんのふりかけや卵焼きの具材など、様々な料理に使えます。

 

いりことにぼしと一緒に摂りたい食品

いりこ・にぼしの豊富なタンパク質を吸収し、体内で合成し直すためにはビタミンが必要です。
タンパク質の分解、吸収にはビタミンB6、吸収したタンパク質の再合成にはビタミンCが欠かせません。
ぜひ、どちらもいりことにぼしを意識して摂取しましょう。

 

ビタミンCを多く含む食品

野菜、果物全般
特にビタミンCは果物に多く、柿、ネーブルオレンジなどに豊富に含みます。少しで良いので、サラダや季節のフルーツを食べる習慣を付けましょう。
水溶性ビタミンで、過剰なビタミンCはすぐに排出されます。ビタミンCは、「食い溜め」ができないビタミンなので、新鮮な野菜や果物はできるだけ毎食頂きましょう。

 

ビタミンB6を多く含む食品

鶏むね肉、ミナミマグロ、かつお、牛レバーなど
ビタミンB6が豊富なバサバサして美味しくないと敬遠されがちだった鶏むね肉ですが、最近は様々な調理法で美味しく食べられるようになりました。
ミナミマグロやカツオは、ツナ缶の原料です。カツオのツナ缶を使って洋風レシピを作るのもおすすめです。

 

いりこやにぼしは食べ過ぎると副作用はあるのか?

にぼし・いりこは固く、消化しづらい食品です。しっかり噛んで食べましょう。
にぼし・いりこを食べ過ぎると、消化不良で腹痛を起こすことがあります。一般的なにぼし・いりこは塩水で煮るので、食べ過ぎると塩分過多になります。

 

いりことにぼしだけでなく、身長アップサプリメントもおすすめ

いりこやにぼしは身長アップに貢献する優れた食品です。しかし、いりこやにぼしだけで即、身長アップに繋がるわけではありません。
背を伸ばすためには子供の時代に適切な栄養を摂取し、よく遊びよく眠ることが必要です。(睡眠時に成長ホルモンが分泌されます)
あれやこれやと食べあわせを考えるのも大変なので、成長期の子なら身長アップサプリがおすすめです。身長アップサプリなら足りない栄養素を簡単に、バランス良く摂取できます。

 

しかし、身長アップサプリメントは「補助するもの」です。足りない栄養素を支える補助的な存在です。
不規則な食生活をしていたら身長アップ効果が期待できないので、まずは「生活を正すこと」を意識して暮らしましょう。

 

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